黒澤明の「白痴」

sukebo

2023年06月07日 06:58

黒澤明の映画「白痴」(原作:ドストエフスキー)




1951年に作られた。(ボクは2歳)
 亀田(森)と赤間(三船)は北海道へ帰る青函連絡船の中で出会った。亀田は沖縄で戦犯として処刑される直前に人違いと判明して釈放されたが、そのときの後遺症で癲癇性の白痴にかかってしまったのだった。札幌へ帰ってきた亀田は狸小路の写真館のショーウィンドーに飾られていた那須妙子(原節子)の写真に心奪われる。しかし彼女は愛人として政治家に囲われていた。

・・・・・亀田は沖縄で戦犯として処刑される直前・・・・・そのフレーズで黒澤明の「白痴」に興味がわいた。

 人は「憎むことも疑うこともなく、単純に人を愛せるのか」
用心棒・椿三十郎・七人の侍の、あの「ギラギラ」した三船の目が、おどおどと、優しく亀田や母親の前で
「少年のような目」になる。
森と三船と原節子の目が美しい!

 ドストエフスキーの小説「白痴」、主人公のムーシャは、貧しい家庭に生まれ、自己中心的な性格と、愛する女性ナスターシャへの狂信的な愛情に苦しんでいる。
ムーシャは、自分の行動に責任を持たなければならないという苦悩を感じており、彼の苦悩は、
多くの哲学的問題でもある。
19世紀ロシア社会が直面した複雑な問題に根ざしており、今日でも現代社会において重要な問題として考えられているそうだ。 

 敗戦によって日本が混乱して、日本人は本当に、何を信じていいのか分からない。
そういう状況を、黒 澤は、こういう人間がいてほしいという思いで、『白痴』を・・・?

 
・・・どこから、拾って、コピペしたのか・・・この世で真に善良であることは 白痴(バカ)に等しい。
 この物語は一つの単純で清浄な魂が世の不信、懐疑の中で無残に亡びて行く痛ましい記録である。

うちな~んちゅ  「白痴」になるな!


と、結ばれている。ボクの備忘録から。



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