反面教師
反面教師
工業高校を出て電気の仕事をしたい、という人生設計を、兄に木っ端微塵に打ち砕かれて、
「これからは大学へ行かないと、ダメだ」といわれて、那覇高校へ行って大学へ行きなさいと言われた。
しかしボクは首里高校を選んだ。
大学も卒業して、先輩へ貸した20万円が返してもらえなくて、当時弁護士をしていた兄に相談したら、
「その先輩からはお金はとり戻すことは出来ない。世の中にはそんなこともあるから、世の中を勉強したと思って、諦めなさい」といわれた。
綺麗好きな兄は、掃除の仕方や、入浴の仕方にも、いろいろあって、
ボクの性格には合わないから・・・
人生の転機には、何時も相談した兄貴だったが、彼の結論には「反面教師」として、
反対のことを、選択していた。
その兄が93歳で、逝ってしまった。
納骨の時、骨折した右の太ももに、鉄筋が骨の中に入っていていた。
安らかな顔だった・・・。
高齢者の歯の健康を表彰する、80歳になっても自分の歯が20本以上ある「8020運動」で表彰された。
「信ちゃんにーさん! ありがとう! そして、さようなら」
合掌!
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